三日前に読了した、村田沙耶香著「地球星人」の衝撃がまだ尾を引いている。
読んだ後、ドキドキした。
ここ数年、なんとなく自分が宇宙人ではないかと思い続けていたが、
私の中の、地球星人に洗脳された思考の一部がそれを否定し続けていた。
その洗脳を一気に解いたのが、この本だった。
きっと、洗脳が後一歩のところ魔できていて、それを見た宇宙にいる同胞が
「あなたは宇宙人ということを忘れてはならない!」
と、この本を私に送ったに違いない。
そうでなければ、とりわけ好きというわけではない村田沙耶香さんの本をこのタイミングで買った理由がわからない。
彼女の本は、「コンビニ人間」しか読んでいない。
しかも、母親が受賞作だから読んでみた、と回ってきたお下がりだ。
一度読んでその面白さがわからなかった。
なんとなく気になって二度目に読んだら面白かった。
でも、それだけだった。
でも、きっとそれは、先日「地球星人」を読むための前触れだったのだろう。
その当時には、もう村田さんが「地球星人」を書くことは宇宙にはお見通しで、それを私が必ず選ぶことも決まっていたのだ。
あわや宇宙人ということを忘れてしまいそうになる、このタイミングで。
宇宙の同胞はなかなかうまいことやってくれる。